以下のバグは,KiCad 7.0.5 でfix済みとのことです!
KiCad のメジャーバージョンが7になって,白抜き文字や任意のフォントが使えるようになるなど,とても良くなっています。
しかし一点だけ困ったことがあって,NPTH(ノンスルーホール)を含むPCBでDSNをエクスポートすると,キープアウトエリアが異常に大きくなってしまい,freeroutingで正しく処理できなくなってしまうという点です。
自分で置いたMountingHole等ならいったんパッドに置き換えて配線してからまたMountingHoleに戻すという手もありますが,部品のフットプリント自体に「位置合わせ用NPTH」があったりするとそうもいかなくなります。
これについては,以下の手動対処で一応なんとか回避できるようです。
KiCad 7からエクスポートしたDSNファイルを任意のテキストエディタで開く。
以下のような行を探す。
(keepout "" (circle F.Cu 502200))
これを以下のように修正(今のところ,単純に500000を減算することで対処できています)。
(keepout "" (circle F.Cu 2200))
USB3150-30-130-A という部品にも2箇所のNPTHがあり,やはり以下のようなDSNが出力されるのですが,これらの500850を850に書き換えたところうまくいきました。
(keepout "" (circle F.Cu 500850 -1500 425))
(keepout "" (circle B.Cu 500850 -1500 425))
(keepout "" (circle F.Cu 500850 4100 425))
(keepout "" (circle B.Cu 500850 4100 425))
おそらくすぐにバグフィックスされるとは思いますが,とりあえずの対処法ということで。